こんにちは、miya(@skincare_lab)です。
突然ですが・・・
ビニール肌って聞いたことがありますか?
たくさんお手入れしてツルツル、ツヤツヤの美肌!!
・・・だと思っていたのに実はビニール肌だった(;o;)
なんて言うこともあるのだそうです。
そこで今回は、ビニール肌について紹介していきたいと思います。
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ビニール肌とは?
ビニール肌とは表皮の角質がはがれ、キメがなくなってしまった状態の肌のことを言います。
角質がはがれてしまっているため、バリア機能が働かず、過剰に皮脂が分泌されているのに乾燥しやすい状態となっています。
ビニール肌はツルツル、ピカピカに見えるので綺麗な肌のように思われがちです。
しかし!
適切な対処をしないと気づかないうちにビニール肌はどんどん進行してしまうのです。
ビニール肌は通常の肌よりも乾燥、くすみ、シミ、シワなどの老化が急速に進むと言われています。
ビニール肌の主な症状
- 洗顔後に肌がつっぱる
- 洗顔後でもテカる
- キメがない
- 乾燥しやすい
- 化粧品がしみる
症状が悪化してしまうと、常に赤みや痒み、ヒリヒリ感などが出てしまう状態になってしまいます。
原因は?
ビニール肌の主な原因として、「間違ったスキンケア」「ターンオーバーの早期化」の2つが考えられます。
間違ったスキンケア
間違ったスキンケアとは、肌の擦りすぎ・スキンケアのやり過ぎです。
クレンジングや洗顔時にゴシゴシと擦りすぎてしまったり、洗浄力の強いものを使っていたり、1日に何度もクレンジングや洗顔を行っていたり・・・
ということが考えられます。
また、古い角質を取り除いてくれるピーリングやスクラブも間違った方法や使いすぎによっては、ビニール肌を引き起こす原因になってしまいます。
*クレンジングについては、こちらの記事を参考にしてください。
→乾燥肌のクレンジングでおすすめはオイル?それともクリーム?
*洗顔については、こちらの記事を参考にしてください。
*ピーリングについては、こちらの記事を参考にしてください。
ターンオーバーの早期化
ターンオーバーの期間は通常28日前後と言われています。
しかし、これよりも早くなってしまうと角質細胞は十分に育っていない状態で角層を形成することになってしまいます。
未熟な角質細胞は薄く、ビニール肌となりやすいだけでなく、ニキビや炎症なども起こしやすくなってしまうのです。
ターンオーバーが早まる原因としては、日焼けのしすぎ、角質の取り過ぎ、過度の乾燥、ストレス、睡眠不足などがあると言われています。
*日焼けの影響と紫外線対策については、こちらの記事を参考にしてください。
改善するためには?
ビニール肌を改善させるためには、日々のスキンケアを見直し、正しいスキンケアを行う必要があります。
しかしビニール肌が進み、赤みが出たり化粧水がしみたりする場合には、スキンケア自体が刺激となってしまいます。
この状態からスキンケアを見直すだけで改善させることは難しいでしょう。
まずは、薄くなった角質を成熟させ、肌のバリア機能を回復させてあげることが必要になります。
そのために「皮膚科を受診し、適切な治療をする」というのは有効な手段と言えるでしょう。
皮膚科ではビニール肌の治療として、保湿剤と言われる塗り薬が処方されることがほとんどです。
保湿剤は肌に水分を与えたり、肌表面から水分が蒸発しないようにコーティングしてくれたりします。
皮膚科で多く処方されているのが、ヘパリン類似物質含有製剤や尿素含有製剤、白色ワセリンなどです。
それぞれの薬の特徴を見ていきましょう。
ヘパリン類似物質含有製剤の特徴
ヘパリン類似物質には「保湿」「血行促進」「抗炎症作用」があります。
肌の奥にある基底細胞に働きかけて弱った細胞を修復し、内側からターンオーバーを促してくれるため根本的な解決に繋がると言えます。
市販薬も多く出ており、薬局などでも購入することができます。
塗り薬で極めて副作用の少ないものと言われていますが、稀に皮膚炎や痒み、発赤、発疹などが出てしまう場合もあるようです。
またヘパリン類似物質には血栓を溶かし血流を良くする作用もあります。
先天性の出血性疾患などの方は使用できませんし、健康な人でも出血している場所や潰瘍になっている場所には使用しないようにしましょう。
尿素含有製剤の特徴
尿素含有製剤は市販のハンドクリームにも使われていることが多く、「保湿力」「肌を柔らかくする作用」があります。
尿素は水によくなじむ性質があり、水分を保持して保湿してくれる効果があります。
しかし、肌を柔らかくしてくれる作用というのがメリットでもあり、デメリットでもあると言えるのです。
なぜなら・・・
「肌を柔らかくする」=「硬くなった角質を溶かして剥がす」ということだからです。
ゴワゴワと硬くなった角質であれば、尿素含有製剤を使用してターンオーバーを改善し、肌状態を改善させることができます。
しかし肌の状態が改善したのに使い続けてしまうと、未熟な角質細胞が増え、バリア機能は低下し、ビニール肌へ戻ってしまいます。
尿素は保湿力はありますが、乾燥の強いところや炎症のあるところには使用しない方が良いでしょう。
また、ビニール肌に使用するにはデメリットが大きいと言えるでしょう。
白色ワセリンの特徴
白色ワセリンには水分保持力はないため、白色ワセリンのみでは時間が経つと乾燥してしまうことがあります。
肌表面に膜を作って水分蒸発を防いでくれる効果があるため、保湿成分であるセラミドやヒアルロン酸が配合されたスキンケア用品と合わせて使用すると良いでしょう。
また、白色ワセリンを塗りすぎると肌表面の脂が増え、毛穴を塞ぎ、ニキビの原因となってしまうこともあるので注意する必要があります。
それぞれの特徴を挙げましたが、ここで紹介しているものはあくまでも個人的な考えですので参考までに。
一番大切なことは、受診した皮膚科の治療方針や薬剤の使用方法を守り、適切なケアをすることです。
まとめ
- ビニール肌とは角質がはがれ、キメがなくなってしまった状態。
- 通常の肌よりも乾燥、くすみ、シミ、シワなどの老化が急速に進むと言われている。
- ビニール肌の原因は「間違ったスキンケア」「ターンオーバーの早期化」である。
- 改善させるには、日々のスキンケアを見直し、正しいスキンケアを行う必要がある。
- まずは皮膚科を受診し、薄くなった角質を成熟させ、肌のバリア機能を回復させてあげるための適切な治療をすることが必要となる。
いかがでしたでしょうか?
ビニール肌とその治し方について、お分りいただけたでしょうか?
正しい知識のもと、適切なケアをすることでビニール肌は改善させることができます。
自分でなんとかしたいと思っている人は、まず普段のスキンケアを見直してみましょう。
何をしていいかわからないという人は、皮膚科を受診して自分の肌の状態をしっかりと把握することから始めてみましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました(^^)
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