こんにちは、miya(@skincare_lab)です。
以前、日焼け対策と日焼けに効果的なスキンケアについて詳しく紹介しました。
*以前の記事を読んでいない人はこちらからどうぞ。
そこで今回は、前回具体的に説明しきれなかった日焼けのメカニズムや紫外線の特徴を紹介するとともに、正しい日焼け止めの選び方や使い方についても紹介していきたいと思います。
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日焼けのメカニズム
日焼けとは、表皮が日光によって火傷した状態を言います。
日焼けをするとまず肌が赤くなります。
これを「サンバーン」と言います。
その後に肌が黒くなることを「サンタン」と言います。
肌が黒くなるのは皮膚のメラノサイトという細胞が紫外線を吸収し、メラニンという色素を大量に作ることで紫外線から肌を守るためです。
メラニンによって肌が守られることにより日光障害やがんなどの発生を防ぐことができますが、メラノサイト自体は紫外線による障害と受けやすい細胞です。
サンバーン
紫外線を浴びて2~6時間ほど経つと皮膚が赤くなり、その後痛みが現れます。
メラニン色素の防衛反応よりも紫外線量が多くなると細胞組織が損傷し発熱、水疱、痛みが出てきます。
サンタン
紫外線を浴びてから3~8日後に皮膚が浅黒く変色し、その後皮膚が剥がれ始めます。
痛み、むくみなどを伴い、ひどい場合には入院しなければならないこともあります。
紫外線の種類と特徴
紫外線は体内でビタミンDを合成するのに必要となるのですが、シミ、シワ、皮膚がんなどの悪影響を及ぼすものでもあります。
紫外線にはどのような種類と特徴があるのか見ていきましょう。
紫外線には波長の長いものからA波(UVA)、B波(UVB)、C波(UVC)の3種類があります。
UVA
オゾン層に吸収されず、雲や窓ガラスも通り抜ける力を持っています。
UVAは肌に届く紫外線の90%を占め、ゆっくりと肌を黒くするサンタンの原因となります。
皮膚の奥まで届き、シミ、シワ、たるみなどの光老化の原因となります。
UVB
オゾン層で弱まりますが、一部は地上まで到達します。
UVBはサンバーンを起こした後にメラニンを作らせます。
通常メラニンはターンオーバーによって剥がれ落ちますが、ターンオーバーの低下によりシミ、そばかすなどの色素沈着や皮膚がんの原因となります。
UVC
菌を殺すほど強力で医療用具の殺菌などに使われていますが、オゾン層に全て吸収されるため、地表までは届きません。
日焼けによる肌への影響
日焼けによるダメージを放っておくと肌トラブルの原因になってしまうことは、みなさんご存じだと思います。
*日焼けの影響と日焼け対策に効果のあるスキンケアについては、こちらをどうぞ。
日焼け止めのメカニズム
日焼けの影響を少しでも軽減するためにに活躍するのが「日焼け止め」です。
日焼け止めには2種類あります。
1つは鏡のように紫外線を反射させて、肌へ紫外線が届かないようにする「紫外線散乱剤」と言うものです。
もう1つは紫外線を吸収し、そのエネルギーを熱に変えて紫外線から肌を守る「紫外線吸収剤」と言うものです。
以下で詳しく紹介していきたいと思います。
紫外線散乱剤
ファンデーションなどの原料として使用されているもので、自然に存在する成分が多いため肌への負担が少なく、成分が壊れにくいため効果が長持ちします。
白浮きしたり、つけ心地が悪かったりするというデメリットがあります。
紫外線吸収剤
主に有機化合物が原料となっており、紫外線の遮断効果が高い上につけ心地もよく、白浮きしないため使いやすいという特徴があります。
紫外線吸収剤は紫外線に反応し、変質するため時間と共に効果が薄れます。
また、肌への負担も大きくなります。
日焼け止めには、上記のような種類の他にもSPF、PAというものも書かれていると思います。
これって一体何?と思っている人もいるかもしれませんので、簡単に紹介してきたいと思います。
SPFとは?
SPFとはUVBを防ぐ効果がどれだけあるのかを示すものです。
数値が大きくなるほどUVBを防ぐ効果が高くなります。
最も効果が高いのが「SPF50+」です。
PAとは?
PAとはUVAを防ぐ効果がどれだけあるかを示すものです。
「+」の数が多くなるほどUVAを防ぐ効果が高くなります。
最も効果が高いのが「PA++++(フォープラス)」
正しい日焼け止めの選び方・使い方
日焼け止めの種類と選び方
クリーム
一番メジャーなタイプで、保湿力が高く、乾燥肌・敏感肌の人におすすめです。
しっかり塗れて落ちにくいのですが、のびが悪く、白浮きしやすい特徴があります。
油分が多いため、肌荒れやニキビの原因となってしまうこともあります。
肌への密着性が高いため夏におすすめです。
ミルク
肌に優しいので、敏感肌の人におすすめです。
伸ばしやすく塗りやすいので全身に使いやすいのが特徴です。
こちらも密着性が高いため夏におすすめです。
ローション
一番肌に優しいタイプです。
化粧水のようなテクスチャーで扱いやすいのですが、落ちやすく、SPF・PAともに低いものが多いので屋外での活動には向きません。
汗の少ない春におすすめです。
ジェル
サラッとした使用感で伸びがよく、使いやすいのが特徴です。
ジェルタイプは使用感に対して刺激の強い成分を含んでいることが多いため、敏感肌の人は注意が必要です。
スプレー
塗りにくい場所や頭皮、髪の毛などや日焼け止めを嫌がる子どもにおすすめです。
手を汚さず簡単に使えますが、塗りムラができやすいというデメリットもあります。
部分によって使い分けると良いでしょう。
パウダー
メイクの仕上げにのせるだけなので、塗るタイプが苦手な方にもおすすめです。
肌に優く落としやすいため、敏感肌の人も使いやすいです。
メイク直しとしても使えますが、落ちやすいため何度も塗り直す必要があります。
ローションタイプやジェルタイプと併用すると良いでしょう。
正しい使い方
①ムラなく、均等に塗りましょう。
②塗り忘れに気をつけましょう。特に耳や首の裏、デコルテなどは忘れやすいため注意しましょう。
③2~3時間おきに塗り直し、夏は水や汗に強いタイプを選んで使用しましょう。
④肌トラブルを避けるためにも、肌質に合ったものを使用しましょう。
⑤使用後は忘れずに専用クレンジングなどを使用して、しっかりと洗い流しましょう。
*うっかり日焼けしてしまった時のスキンケアについてはこちらを参考にしてみ
まとめ
- 日焼けのメカニズムには「サンバーン」と「サンタン」の2種類がある。
- 紫外線にはUVA、UVB、UVCの3種類があり、日焼けの原因となっているのはUVAとUVBの2つである。
- 日焼け止めは「紫外線散乱剤」と「紫外線吸収剤」の2種類がある。
- 日焼け止めには様々な種類があり、使用感や使用する季節、肌質に合わせて選ぶと良い。
- 日焼け止めはムラなく、均等に塗り、2~3時間おきに塗り直すと良い。また、使用後は洗い流すことを忘れてはいけない。
日焼け止めを正しく選び、使うことでしっかりと紫外線対策し、肌トラブルを未然に防いで綺麗な肌を目指していきましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました(m–m)
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