こんにちは、miya(@skincare_lab)です。
日に日に暑くなってきましたね。
暑くなってくると多くなる肌トラブルとして「あせも」が挙げられると思います。
あせもは子どもがなりやすいイメージですが、最近は大人にもよく見られるようです。
子どもの頃によくなっていたから対処方法もバッチリ!と言う人もいるかもしれませんが、実は間違った対処方法をしている人も多くいるようです。
そこで今回は、あせもの原因と正しい治し方について紹介していきたいと思います。
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あせもができる5つの原因
あせもにもいくつか種類があります。
*あせもの種類や予防法法について、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
今回は一般的なあせもと言われている、ブツブツしたかゆみ・赤みのあるタイプの原因について説明していきたいと思います。
多汗
汗をたくさんかくと汗腺と汗の出口を結ぶ汗管が詰まってしまうことにより、皮膚の内側で炎症を起こし、かゆみや赤みのあるブツブツとなって現れてしまいます。
蒸れ
肘裏、膝裏、頭皮、陰部などの蒸れやすい部分は汗をたくさんかいていなくても、蒸れによって汗管が詰まってしまうことがあります。
汗腺密度が高い
汗腺の密度が高いと汗を多くかきやすくなり、あせもができやすくなってしまいます。
子どもも大人も汗腺の数は変わらないため、肌の表面積が小さい子どもの方が汗腺密度が高く、あせもができやすくなります。
肌のバリア機能の低下
肌のバリア機能が低下している乾燥肌や敏感肌、アトピー性皮膚炎などの人は炎症が起きやすくなっているため、汗をたくさんかかなくてもあせもができやすくなってしまいます。
皮脂量が多い
皮脂量が多いと汗腺が脂で詰まりやすくなってしまいます。
しかし、皮脂が少なすぎると乾燥して肌のバリア機能が低下してしまうため、皮脂をなくせばよいと言うわけではありません。
あせもの正しい治し方
あせもは汗への対処方法をきちんと行うことで早く治すことができますし、予防にも繋がります。
薬を使わずに治したい場合
こまめに汗を流す
汗が肌についている時間を減らすためにも、汗をかいたらこまめにシャワーを浴びるようにするとよいでしょう。
この時に、シャワーを浴びる度に毎回石けんでしっかり体を洗ってしまうと、皮脂を取り過ぎて肌を乾燥させてしまうため気をつけるようにしましょう。
こまめに着替える
こまめにシャワーを浴びることが難しければ、汗をかいたらこまめにタオルで拭き、着替えるようにしましょう。
着替える衣服は吸湿性がよい綿のものがおすすめです。また汗を吸いやすいように、襟や袖のある衣服を選ぶようにしてみましょう。
オムツもこまめに替える
赤ちゃんの場合にはオムツも蒸れやすい要因となっています。オムツが汚れていなくても、汗をかいたらオムツも一緒に替えてあげるとよいでしょう。
エアコンを利用する
冷えすぎると体によくありませんが、気温も湿度も高い中では汗を多くかいてしまい、かゆみも増してしまいます。掻くとあせもは悪化してしまうので、適度にエアコンを使用して、あせもを悪化させないようにしましょう。
刺激の強い食事やお酒は控える
香辛料やアルコールは体温を上げ、発汗を促してしまいます。また血行がよくなるとかゆみも増してしまうので、あせもが治るまでは、食事や飲み物にも気をつけましょう。
上記の方法でいくら気をつけていても、あせもが治りにくい場合やかゆみが強くて掻いてしまう場合などは、市販薬を使用して治すという方法もあります。
薬の副作用を心配する人もいるかもしれませんが、あせもに効果のある薬を使用することで、短期間で治すことができます。
市販薬を使用して治したい場合
ステロイド系の外用薬
ステロイド剤は免疫を抑制することでアレルギー反応を抑えてくれます。
副作用として、長期間連続的に使用することにより細胞の増殖を抑えて皮膚が薄くなってしまう場合がありますが、用法・用量を守って正しく使用することで効果的に治すことができます。
<あせもに効くステロイド系の市販薬>
- フルコートf:市販薬の中では最も効果が強いステロイド剤です。
- コートfAT:ステロイドレベルはマイルドで、子供向けに作られたステロイド剤です。
- コートfMD:赤ちゃんでも使用できるステロイド剤です。
- ベトネべートN軟膏AS:効果の強いステロイド剤で、悪化しそうなあせもにおすすめです。
- オイチミンD:効果が中程度のステロイド剤です。
- エンクロンローションEX:効果が中程度のステロイド剤です。ローションのため伸びがよいです。
紹介したのは一部の商品であり、他にもあせもに効果のあるステロイド系の外用薬はあります。効果の強さや薬の使用感などをみて、自分に合うものを選ぶとよいでしょう。
また、自分に合うものがわからないと言う場合には、薬剤師に相談してみましょう。
非ステロイド系の外用薬
ステロイドの副作用が心配、ステロイドは使いたくない、赤ちゃんや子どもに使うから避けたいなどと言う人もいると思います。そんな人におすすめのステロイド無配合の外用薬を紹介していきます。
<あせもに効くステロイド無配合の市販薬>
- メンソレータムADソフト:清涼感のあるクリームタイプです。
- エピアマートS:痛みがある場合にあすすめです。
- レスタミンコーワパウダークリーム:ベタベタしないクリームタイプです。
- アセモアaパウダージェル:白くなりにくいサラサラとしたジェルです。
- ポリベビー:天然素材を使用している赤ちゃんにおすすめの軟膏です。
- ピジョン 薬用ローション ももの葉:赤ちゃんにも使える優しいローションです。
紹介したのは一部の商品であり、あせものかゆみに効くステロイド無配合の市販薬は多く存在します。
あせものできた場所によって使いやすい市販薬がいくつかありますので、症状と合わせて自分の使いやすいものを選んでみましょう。
かゆみのみのあせもの場合には市販薬で対処することができますが、
以下の場合には皮膚科を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。
- 市販薬の使用期間目安を過ぎてもよくならない。
- あせもが全身に広がってしまった。
- あせもだった部分が膿んできた。
まとめ
- あせもは「多汗」「蒸れ」「汗腺密度が高い」「肌のバリア機能の低下」「皮脂量が多い」の5つが原因で起きている。
- あせもは汗への対処方法をきちんと行うことで早く治し、予防もできる。
- 薬を使わずに治したい場合には、汗が肌についている時間を減らせるように気をつける。
- あせもが治りにくい場合やかゆみが強くて掻いてしまう場合などは、市販薬を使用して短期間で治す方法もある。
- あせもに効く市販薬にはステロイド系と非ステロイド系がある。
- 市販薬は自分に合うもの(症状と合わせて好みや使い心地など)を選び、使用期間目安を守る。
- 市販薬でよくならなかったり、あせもが膿んできた場合には皮膚科で治療する必要がある。
いかがでしたでしょうか?
これから多くなるあせもですが、正しい対処方法を知っておくことで予防もできますし、できてから焦ることもないと思います。
できる前にまずは予防を意識して、快適な夏を迎えましょう。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました(m–m)
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